小学受験の傾向と対策

小学校受験に向けて熱心に勉強する子どもたち

学習塾業界が、大再編時代に突入している。中学受験が来年も過去最高と予測さ
れる中で、老舗(しにせ)塾を新進の大手予備校が買収した。一方で、小学校受験
に強い塾が出版社に統合されるなど、再編は小学校受験にも波及している。

少子化で生徒の囲い込みの低年齢化が進み、将来は塾による「小中高一貫教育」
が広がるかもしれない。

大学予備校「東進ハイスクール」を展開するナガセ(東京都武蔵野市)は10月2日、
中学受験の老舗の四谷大塚(東京都中野区)の全株式を58億円で取得した。

買収したナガセは四谷大塚の名称は残し、中学受験市場に本格的に参入する。

首都圏の来年の国立私立中学受験者数は約5万人。受験率は約17%と過去最高
と予測されている。この市場をめぐって塾業界は競争が激しい。

上場している学習塾で最大手の栄光ゼミナール(さいたま市)はTAP進学教室を97年
に買収し昨年に統合した。東京市場を狙って関西の大手塾「希(のぞみ)学園」(大阪
市)は04年に進出。今年は横浜市にも開校した。

再編は小学校受験塾にも及ぶ。学習研究社(東京都大田区)は今月、小学校・幼稚園
受験塾で有名な桐杏(とう・きょう)学園(東京都)の運営会社を買収した。来春、関西圏
に進出する。

文部科学省によると、全国で私立小はこの10年間で27校新設された。受験者数も増え
ている。

私立・国立の小学校ガイドブックを出版している日本学習図書(東京都港区)によると、
首都圏1都3県の私立小受験者数は、06年度は2万6000人、5年前に比べて4850人
増加。国立小は1万7600人で4600人増えた。

大手塾がこうした動きに目を付けるのは、早い時期から子供を囲い込みたいという狙
いがある。

個別指導塾で最大手のTOMASを持つリソー教育(東京都豊島区)は02年に小学校
受験塾の伸芽会(同)を6億円で買収している。

岩佐実次社長は「これからは塾が小学受験から大学受験まで一貫教育をやる時代」と
話す。


(朝日新聞よりデーターお借りしました)